Take a Risk:林岳彦の研究メモ

自らの研究に関連するエトセトラについてのメモ的ブログです。主にリスク学と統計学を扱っています。

論文

関谷翔:「リスクガバナンス」の射程

今回は論文のメモです。HERA57さんがtwitterで言及されていた、関谷翔さんという方の修士論文を読みました。「リスクガバナンス」の射程---技術モデル・民主モデルを超えるために---とても頭の整理になったのでオススメの意味も込めてメモしておきます。文章…

安藤 (2006)「構造方程式モデリングの光と影」

たまたま検索で引っかかった論文なのですが、読んでみたらちょっと興味深かったのでメモ。 - 安藤寿康 (2006)「構造モデリングの光と影」パーソナリティ研究 : Vol. 15 , No. 1 pp.120-123. http://www.jstage.jst.go.jp/article/personality/15/1/15_120/_a…

蒲生(2010)「社会の意思決定を支えるリスク評価へ」の引用メモ

今日届いた日本リスク研究学会誌20(3)の、蒲生(2010) [p189-195]から。「大切だが定量化になじまない要素」についての言及のメモ(強調引用者)。なるほど。 一方、化学物質に限らず、多くのリスク事象は多様な側面を有していて単純に比較することはできない…

うわなにこれ面白い:伊庭幸人(2002)「情報」に関する13章 : 私家版・情報学入門

ibaibabaibaiさんが昔書いたものがけっこう電子化されているそうです。で、ちょっと覗いてみたらけっこう衝撃的でした。特に以下の論文!Kyoto University Research Information Repository: 「情報」に関する13章 : 私家版・情報学入門うわなにこれ面白い。…

蜂群崩壊症候群の原因の記事への補足

矢原先生の以下のブログ記事の補足。論文の解釈がやや短絡的にすぎると思ったので。ミツバチの大量失踪の原因 - Y日記 ミツバチの大量失踪の原因 - アジア保全生態学ブログ 上記の下の方の記事ではMullin et al. (2010)を踏まえて以下のように書かれています…

生態学会誌特集(60巻第2号):生物の空間分布・動態と生態的特性との関係:マクロ生態学からの視点

tweet的感想メモ。 ・大変勉強になった。こういうのをまとめて読めるのは大変ありがたい。企画者/執筆者の皆様に感謝。 ・全体を通して、「予測」というものに対してやや無邪気に楽観的だなあという印象。一般論として、生態学者はこと「予測」に関するエト…

円城塔/ポスドクからポストポスドクへ

元ポスドク現作家の円城塔さんのエッセイ。ザ・名文。CiNii 論文 - ポスドクからポストポスドクへ(<シリーズ>"ポスドク"問題 その12)

Jaworska et al. (2010): 将来的にREACHはBayesian-basedに移行するかも

「リスク評価は実質上「推論の連鎖」から構成されているため、その全ては原理的にはベイジアンネットワークという形に帰着できるのではないか」ということを5月の産総研勉強会での発表で話そうと思っていたのですが、Jaworska/Gabbert/Aldenbergがちょうど同…