渡辺洋著「ベイズ統計学入門」において、フィデューシャル推測に対して言及されている部分(p78)についてメモしておきます。
しかし図4-3では、R.A.フィッシャーによるいわゆるフィデューシャル推測(信頼確率による推測ともいわれる)の立場を、事前分布を全く用いないベイズ推測として分類しておいた。それは、フィッシャー自身が、母数について事前に何も知らない状況下でベイズの定理のもとに無情報事前分布を用いる場合に匹敵するような解が得られる方法として、フィデューシャル推測を位置づけているからである。しかし、この方法については、その後多くの批判が加えられ、現在この立場に立つ統計学者の数は非常に限られている。
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