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Take a Risk:林岳彦の研究メモ

自らの研究に関連するエトセトラについてのメモ的ブログです。主にリスク学と統計学を扱っています。

サンプリングとAICの同時代的インパクトに関する証言のメモ

統計数理 Vol. 58, No1をつらつら読んでいてちょっと面白かったので引用メモ(坂元2010, p65の部分;強調は引用者による)。

...この時期*1は、AICが導入されてまだ数年しか経っておらず、AICを認める人は少数であったが、創業者利得(のおこぼれ)とでも言うのか、AICを使いさえすれば一応オリジナリティのある論文にはなる時代であった.かつて、林知己夫先生が「はじめてサンプリングを知ったとき無から有を生じるという感覚にとらわれた」と言っておられたが、この頃の私(私達?)もAICに無限の可能性を感じていた.

林知己夫氏というのは数量化理論の生みの親で統計数理研究所の第7代所長らしいです*2。名の読み方は「はやしちきお」だそうです*3

余りにも革命的すぎてシーンをそっくり塗り替えてしまった事物や概念って、後から振り返って見るとそのインパクトがよく実感できないことがあります*4。「サンプリング」って概念はやっぱり同時代的にはとてつもない衝撃だったのでしょうね!「無から有を生じるという感覚」ってちょっと凄い。

*1:1978年ごろ

*2:第8代がAIC赤池弘次氏

*3:ちきりん、と呼びたくなるがぐっと我慢しないと多分いろんな方面から怒られそう

*4:例えば、セックス・ピストルズは今聴くと余りにポップだし、チャーリー・パーカーの衝撃も(個人的には)余り実感としては良くつかめないものがあります