科学者の社会的発言についての記事のメモをしておきます。内容については御意。良くまとまっておりますね。
科学者が社会に発言する立場をしわけてみる - macroscope
科学者は政策決定にどのようにかかわるべきか? - macroscope
以下、末尾のところの引用。
政策案の有効性などを論じる場合は、ある目標を追求するべきかどうかの価値判断をくくり出してしまえば、ある手段がその目標を達成するために有効かどうかは、科学的事実認識の問題として論じることが可能になるだろう。たとえば、IPCC第3部会は、理念としてはそのような立場で議論をしていると思う。しかし、少なくともどんな目標を考慮に含めるかというレベルでは、価値判断を離れることはできないだろう。工学(あるいは科学技術)の分野の多くがそういう性格をもっているのではないだろうか。(ここで工学というのは、伝統的に工学と呼ばれるものに限らない。(名前はよく練られていないが)気候変化適応工学や環境インパクト低減工学のような社会工学もあるべきだと思う。)
それってつまり「リスク学*1」でしょ、と私の立ち位置的には思ったりもします。
過去の関連記事:
第11回内分泌かく乱化学物質の健康影響に関する検討会議事録 - Take a Risk: 林岳彦の研究メモ
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*1:risk assessment, risk management, risk communicationを統合するものとしての