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Take a Risk:林岳彦の研究メモ

自らの研究に関連するエトセトラについてのメモ的ブログです。主にリスク学と統計学を扱っています。

東大松浦正浩さん公開セミナー「マルチステークホルダー状況下における合意形成と科学的情報の接続」の告知(正式版)

シンポなど リスク

東大の松浦正浩さんをお呼びしての公開セミナー@国立環境研究所の告知(正式版)です。


来月の12月8日(木)に東大公共政策大学院特任准教授の松浦正浩さんを国立環境研究所にお招きして公開セミナーをやります!

日時: 12月8日(木)13:30-15:30
場所: 国立環境研究所 研究本館II 3F 中会議室
発表者:松浦正浩さん(東京大学公共政策大学院 特任准教授)
演題:「マルチステークホルダー状況下における合意形成と科学的情報の接続」

今回は国立環境研究所以外の方々も参加大歓迎の「公開セミナー」として開催します!(みんな来てね!)

要旨は以下の通りです:

マルチステークホルダー状況下における合意形成と科学的情報の接続


 多様な価値観を許容し異なる利害を有する人々が共存する多元主義の社会では、ステークホルダー間の利害調整を目的とした交渉により、パレート効率性を目指した合意形成の取り組みとして政策形成過程を構築することで、公正性、効率性、先進性、持続性の高い政策の実現につながると考えられる。交渉により全てのマルチステークホルダーに相互利益をもたらす条件を模索するためには、各ステークホルダーが不調時対策案(BATNA)や利害関心(interests)を認識し、必要に応じてファシリテーター等の支援を得ながら議論を進める必要がある。本講演の前半では、分析枠組みとしての交渉学とその視点を応用した合意形成のあり方について紹介する。


 後半では、科学的情報の問題を扱う。政策形成の現場では、利害が対立するステークホルダーが自分の利害に合わせて異なる科学的根拠を提示するという対立的科学(adversarial science)の問題がゆえに、利害調整による合意形成が複雑化している。しかし、不確実な未来におけるパレート効率性を目指すためには、合意形成のために科学的情報を活用する必要がある。よって、多様な科学的情報を許容しつつ、それらをいかに整理して共有し、交渉による合意形成へとつなげられるかがチャレンジといえるだろう。米国ではその方法論として共同事実確認(joint fact-finding)が検討されてきたが、日本国内でもその適用を検討しているところであり、合意形成と科学的情報の接続の一手段として、共同事実確認について紹介する。

その「国立環境研究所の研究本館II3F中会議室」とやらにはどう行けばよいの?

国立環境研究所へのアクセスについては「国環研への交通案内」をどうぞ。つくば近郊の方はお車でも大丈夫です。

国立環境研究所の「研究本館II 3F中会議室」へ行くには、この研究所施設マップの「正門」から入り*1、マップ中の「研究本館II/大山記念ホール」へ向かってください。研究本館IIの入口から建物内に入るといきなり赤絨毯敷きの階段になっておりますので、そこを登り、さらに左手の階段を登ったところのロビーの向かいに「中会議室」があります。(当日は研究本館IIの入口から中会議室までは案内掲示をしますので、とりあえずは研究本館IIまでたどり着いていただければ大丈夫かと思います)

とりあえずこの本で予習しよう!

今回のセミナーへ向けて予習をしたいという素晴らしい方々には以下の松浦さんの素晴らしい新書をオススメいたします。読みやすいし面白いし最高だと思います。(3月8日に書いた紹介記事

311以降のアツレキまくった渋谷ロックトランスサイエンス状態の今後を建設的に考えていく上でも必読ではないかと思いますよ。(あとTPPも*2

実践!交渉学 いかに合意形成を図るか (ちくま新書)

実践!交渉学 いかに合意形成を図るか (ちくま新書)


というわけで多くのみなさまのご来場をお待ちしております!


(追記)あと関連シンポとして以下もおもしろそう(というか興味が重なる人が多そう)なのでリンクを載せておきます:

国際シンポジウム:Joint Fact-Finding/東京大学政策ビジョン研究センター


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*1:正門のところに守衛さんがいるので、外部の方はそこで入構手続きをしてください。用件については公開セミナーに来ましたと告げれば大丈夫だと思います。担当者の名前を書く必要がありましたら、「環境リスク研究センター・林岳彦」とご記入いただければOKです

*2:自らのBATNAについてのコンセンサスが全くないのがそもそもさぁ、みたいな