年内の幾つかのイベントのメモ
10月という月は、この冷凍研究学園都市TSUKUBA CITYにおいてKAKEN BOYSの一員としてKAKEN SINSEIにアツレキまくっておりました。というわけでしばらくアイツ姿くらましておりましたが、そろそろ段々とブログに復帰しようかと思っております。
さて今回はちろっと自分用のメモも兼ねて私が関係する/興味がある年内のイベント4件についてメモしておきたいと思います:
第22回リスク評価研究会(略称:FoRAM)@つくば産総研
11月9日に「次の時代のリスク評価のあり方を考える研究会(FoRAM)」の第22回研究会があります。私も討論者として参加予定です。
第22回リスク評価研究会のご案内
日時:11月9日(水)14:15〜17:00頃
場所:産総研西事業所本館 第2会議室
第一部:講演セッション
14:15〜15:00 村上道夫氏 (東京大学 特任講師)
「放射性物質の曝露量評価,リスク評価」
第二部 ディスカッションセッション 「規制科学とリスク評価を考える」
イントロダクション:小野恭子氏(産総研 安全科学部門)
「純粋科学と意思決定をつなぐ道具としての規制科学 〜化学物質のリスク評価・管理の観点からの考察〜」
その後,討論者によるコメントと会場の皆様も含めたディスカッション
さらなる詳細はこちら。
たぶんこの研究会(FoRAM)は日本で一番というくらいリスク評価に関して濃厚&ガチに議論してる研究会なのではないかと思います。(だって「次の時代のリスク評価のあり方を考える研究会」なんていう大上段に構えたネーミングなんですものそりゃ気合がバッキバキに入っているかんじっすよねえ)
(*追記:いま気づいたのですがこの研究会に新規に参加したい人がどうすれば参加できるのかはよく分かりません。 とりあえずリアルでわたしのメアド知ってる人は参加希望の旨お知らせいただければ仲介いたしますのでぜひお気軽にどうぞ)
第24回日本リスク研究学会年次大会若手WS「ポスト3.11.のリスクガバナンスの失敗学」@静岡大
こちらは11月18日。私は都合により行けませんが、とってもおもしろそうなのでメモ。上記の研究会のメンバーの中でも選りすぐりに新進気鋭なリスク研究者によるワークショップ企画です。
若手による次の時代のリスク評価を考えるワークショップ
−ポスト3.11.のリスクガバナンスの失敗学−
企画者:保高徹生(産総研),小野恭子(産総研),永井孝志(農環研),岸本充生(産総研)
日時: 平成23年11月18日(金)17:30〜20:30
場所: 静岡大学浜松キャンパス内 会場(決定し次第お知らせします.)
予定: 17:30-17:40 趣旨説明(保高)
17:40-19:00 話題提供(5名)
19:00-19:10 休憩・軽食(こちらで用意します)
19:10-19:15 まとめと議論の対象
19:15-20:30 ディスカッション
趣旨説明
本ワークショプでは,「ポスト3.11のリスクガバナンスの失敗学」と銘打ち,今回の震災に対してリスク評価研究者があまり貢献できていないのではないか,との反省から、特に震災後の放射性物質問題を中心に、リスクガバナンスの混乱を,科学者,リスク評価,リスク管理,意思決定,リスクコミュニケーションの視点から振り返り、それらの根本原因を探ると共に,改善策について議論し、それらの作業を通して,具体的な問題の解決策を提示できる、次の時代のリスク評価・ガバナンスのあり方を若手の視点から探ることを目的とする.
失敗学,と銘打ったのは,失敗を振り返るだけの否定的なニュアンスではなく,それらの根本原因への対処法を検討することで、この失敗を糧として,新たなリスクガバナンス枠組みを創り上げていく,という心意気の現われである.参加者においては,各自が考える今回の震災(特に放射性物質)のリスクガバナンスの失敗学とその根本原因をあらかじめお考え頂いた上で,是非前向きな議論をお願いしたい.もちろん,成功学,として今回のリスクガバナンスの成功についても議論することも大歓迎である.
ワークショップは3名の新進気鋭のリスク研究者,自治体関係者(予定),そしてリスク心理学の第一人者である中谷内先生による話題提供を行った後,企画者が論点整理を行った上でディスカッションを行う形式で進める.皆様の積極的な参加を期待したい.
話題提供者:主に放射性物質問題への対応を中心に議論する予定である.
こちらもバッキバキに気合の入った趣旨説明文っすね。。たぶんワークショップ自体はリスク学会非会員でも参加可能(のはず←要確認)。さらなる詳細はこちら。
ああこれ行きたかったなあ。。。
東大松浦さんセミナー@国立環境研究所(私たちの主催:みんな来てね!)
以前にも書きましたが、12月8日は私たちの主催で東大公共政策大学院准教授の松浦正浩さんを国立環境研究所にお招きして公開セミナーをやります。
日時:12月8日(木)13:30-15:30
場所:国立環境研究所 研究本館II 3F 中会議室*
発表者:松浦正浩さん(東京大学公共政策大学院特任准教授)今回は国立環境研究所以外の方々も参加大歓迎の「公開セミナー」として開催します!
ご講演内容については、「"科学的正当性"と市民・政治・行政の関係」「政策形成・合意形成・意思決定」「弁護科学」「共同事実確認(Joint Fact-Finding)」などがテーマ&キーワードとなるかと思います。
とりあえずの詳細はこちらの過去記事をご参照いただけましたら幸いです。
国際シンポジウム:共同事実確認方式による原子力発電所の地震リスク@東大本郷
こちらは12月16日。自分はただ聴衆として聞きにいくだけですが、とっても楽しみです。
上記の松浦さんも講演者として登壇するようです:
国際シンポジウム:Joint Fact-Finding/東京大学政策ビジョン研究センター
というわけで今回はイベント情報でした*1。
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*1:書きたいエントリーのネタはかなり溜まっているのでエントリーらしいエントリーもガシガシ書いていきたいのはやまやまなのですが、いくらなんでももうそろそろ書きあげないとヤバげな論文書きのために"ダブルスペースダイバー"としてもうしばらくは潜り気味かもしれないです...