Take a Risk:林岳彦の研究メモ

自らの研究に関連するエトセトラについてのメモ的ブログです。主にリスク学と統計学を扱っています。

【!開催延期注意!】研究集会『エビデンスは棍棒ではない2』@東大本郷(期日未定) 

こんにちは。林岳彦です。冬は寒いですね。言葉は三角、こたつは四角、ネコは丸くなる季節です。今回は研究集会の告知(速報版)です。まさかの続編の開催です。何卒よろしくお願いいたします!


国立環境研究所社会対話・協働推進オフィスの主催により、「エビデンス、リスク分析と公共政策の関係について、価値/規範の側面から議論する」ことを目的としたオープンな研究集会を3月5日(木)に以下の要領で開催いたします。ご興味のある方々のご参加を広くお待ちしております!

【*参加費・事前登録等の必要はありません。ご所属や専門分野を問わずどなたでもご参加を歓迎いたします。また、来場者が会場の定員125名を超えた場合には席が不足する可能性がありますが、予めその旨ご了承のほどよろしくお願いいたします】

研究集会『エビデンスは棍棒ではない2:エビデンス、ナラティブ/コンテクスト、規範的議論のベストミックスに向けて』

注意:新型コロナウイルスの広がりを受けて、開催が延期(期日未定)となりました
新型コロナウイルスが落ち着き次第、また改めての開催を予定しておりますので、その際にはまたよろしくお願いいたします!
2020年3月5日(木)13:30-16:45(*終了時間は早まる可能性があります)
於:東大本郷ダイワハウス石橋信夫記念ホール
https://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_14_04_j.html

企画者:林岳彦(国立環境研)・加納寛之(大阪大)・岸本充生(大阪大)

企画趣旨
環境学やリスク学の研究者がその活動の中で価値・規範にかんする問題に直面したとき、それをどう学術-公共政策のアジェンダとして学術的に/制度的に取扱いうるのかは悩ましい問題である。また、もしそれらの研究者が生産するリスク評価や学術的エビデンスが価値・規範の問題とあまりに切り離されて取り扱われてしまうと、社会的な議論の深まりを逆に阻害する道具となりかねないという懸念もある。昨年度の第1回「エビデンスは棍棒ではない」研究集会に続く第2回目の開催となる本研究集会では、「エビデンス、ナラティブ/コンテクスト、規範的議論のベストミックスへ」をテーマに、エビデンスとその背後にある質的・社会的な論点との関係を中心に議論する。

内容概要(*以下、演題は全て現時点でのものであり今後変更の可能性があります)
趣旨説明:
林岳彦(国立環境研)『この悲しみをどうすりゃいいの ― 数値と客観性と公共政策と私』

講演:
(1) 岸本充生(大阪大・データビリティフロンティア機構)『どうしてみんな科学(だけ)で決まったふりをしたがるのか』

(2) 齊藤誠(名古屋大・経済学研究科)『科学的なエビデンスと政策的なコンテキスト:豊洲市場移転における意思決定過程を振り返って』

(3) 安東量子(福島のエートス/NPO福島ダイアログ)『個人線量の政策への利用について:質的な論点からの考察』

(4) 五十嵐泰正(筑波大・人文社会科学研究科)『社会学はやはり「役立たず」なのか:「伝わらない」ことが前提の社会で何をなすべきだったのか』

コメント:
田中幹人(早稲田大・政治学研究科)『科学的情報の共有と社会的受容:マス/ソーシャルメディアの分析から』
佐野亘(京都大・地球環境学堂)『公共政策学の観点から』


関連図書
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