統計的因果推論の本の執筆をしているのですが、進んでいません。実は執筆依頼を引き受けたのはもうかれこれ3年前になるのですが、かなりの部分、進んでいません。
執筆が遅れている原因は、はっきりしています。それは世界中に張り巡らされたWIFIのせいです。
WIFIがあるとついついインターネッツをみてしまうのです。しかしインターネッツはからっぽの洞窟なのです。からっぽの洞窟の中で見つけた宝箱の中さえもからっぽなのです。いや、本当は、完全には、からっぽではない、のだけれど、いくら洞窟の中を探検をして戻ってきても肝心の原稿は全く進んでいないのです。インターネッツは罠なんです。孔明の。
WIFIは人生の伴侶ではない
ついに私はそう気づきました。気づいた上に念のために復唱しました。
私は本を書かねばならないのです。本を書くためにWIFIから逃れねばならないのです。
というわけで、わたくしは2019年にWIFIから逃れるために幾つかの買い物をしたので、その買い物の次第をここにメモっておきます。
(1) 省機能携帯電話として:Nichephone-s 4G
現代社会においてWIFIとインターネッツから逃げるためにはまずスマホから逃げる必要があります。とはいえ携帯電話がないといざというときに連絡がとれなくて困ります。そこで、スマホは子供にお下がりとしてあげて、自分はNichephone-s 4Gというシンプルなガラケーに買い替えました。
良かったところ:
- 小さい
- かなり小さいので財布によっては定期入れのところに収納できる*1。これで2つ(財布+携帯)の荷物が一つにまとまったのは快適
- ひとつ前の世代のものより全体的に質が向上した*2
- いちおうSMSには対応している
- Googleアカウントなどでの二段階認証での認証番号を受信できるのはよかった*3
今ひとつなところ:
- 操作性はいまひとつ
- 基本的には操作はしづらい。携帯電話を使用する頻度が高い人にはあまりおすすめできない
- 端子が特殊
- 端子が特殊なので付属の端子プラグを持ち歩かないと出先で充電が切れるとかなり困る
(2) 省機能文章書きデバイスとして:ポメラ DM200
インターネッツから逃げるためには、スマホだけでなくパソコンからも逃げる必要があります。とはいえパソコンがないと原稿が書けないないので困ります。というわけで、文章書き専門デバイスとしてポメラDM200も購入してみました。良かったところ:
- WIFIでインターネッツが見れないので執筆に集中できる(さいきんは執筆はほとんどポメラ@喫茶店でしている)
- 実は長らくあまり使い方がハマらなかったのだけれど、パラグラフモードでmarkdownで執筆するとわりと快適に書けるようになった
- これはパソコン側のmarkdownエディタをTyporaに移行したことで、数式を含むmarkdownテキストのポメラ→PCへの取り回しについて一定の段取りがついたことも大きな要素としてある
今ひとつなところ:
- 無線でのテキスト同期は色々とうまくいかず、結局SDカードでパソコンとデータをやりとりしており色々めんどい
- 現在の執筆フロー(色々めんどい):ポメラでmarkdown形式で執筆→SDカードでMac/Winに→Typoraで編集・PDF書き出し・印刷→紙で内容の検討→紙をみながらポメラでmarkdown形式で再執筆→(もどる)
(3) iPhoneの代替として:iPad mini
iPad mini Wi-Fi 64GB - シルバー (最新モデル)
- 発売日: 2019/03/28
- メディア: Personal Computers
良かったところ:
- インターネッツから逃げたいときにはNichephone-sとポメラだけもって出かければよいし、ネットが必要な場合だけiPad miniを持っていくという運用が可能になった
- iPhoneより大きいので老眼気味の眼にはとても優しい
今ひとつなところ:
- とくにない
- たまにiPhoneでないとできないことがある(Apple Watchとの連携など)
(4) 自宅ロシア化計画として:WiFiスマートプラグ
TP-Link WiFiスマートプラグ 2個セット 遠隔操作 Echo シリーズ / Googleホーム / LINE Clova 対応 音声コントロール ハブ不要 3年保証 HS105P2
- 発売日: 2018/08/09
- メディア: Personal Computers
自宅のインターネッツも必要に応じて元から遮断できればと思い、WIFIルータにスマートプラグをつけて時間制限でのオンオフ設定もしてました。これも一定の効果はありましたが、携帯があると4Gで結局インターネッツを見てしまえるのと、夜に友達とフォートナイトしたいという子供からの切なる要望があり今は使っていません。(逆に子供のWIFI利用を制限したい場合にはなかなか効果的であると思う)
今年こそ真人間になりたい
というか、そもそも意志を強くもつことによりインターネッツを見るのを我慢して執筆すればよいだけではないかというご意見もあるかもしれません。私もそう思います。
今年こそそんなグリットに溢れた真人間になりたいです。
そんな真人間に少しでも近づくために、今年は元旦から般若パイセンの筋トレアルバムを無限リピートしています:
- アーティスト:般若
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2018/12/19
- メディア: CD
般若パイセンに鼓舞されていたら、今年こそ真人間になれるような気がしてきました。
今年こそは真人間になりたいです。それか中一から人生をやり直したいです。
そんな2020年の始まりですが、本年も何卒よろしくお願いいたします。
*1:因果関係は不明であるが、この電話を財布に入れていたところクレジットカードが不調になって交換したことがある。もしかしたら携帯電話の裏側のマグネットのせいかもしれないと思い、今は一応財布の中の携帯の裏側の位置にホームセンターで買った小さく薄い鉄板を入れて磁気の影響に対処している(が有効なのかはよくわからない)
*2:子供用の専用機として一つ前の世代のNichephone-s購入したことがあったのだけれど、こちらは何かと使いづらかったので結局あまり使われないままある日間違って洗濯してしまい壊れてしまった。現世代のNichephone-s 4Gではかなり使い勝手は改善した
*3:ただ操作性の問題でSMSを書く気にはとてもならない。